【chapter5 今すぐ結婚したいのに】第17話 恋がしたいのに回り道している?

【chapter5 今すぐ結婚したいのに】第17話 恋がしたいのに回り道している?

恋活サプリWEB小説「幸せになれる恋の近道」

 

「素敵な男性と出会って、幸せになりたい」
「恋愛で遠回りをしないためのヒントが欲しい」
そんな女性の気持ちにやさしく寄り添い、
新しい恋に踏み出すパワーをくれる恋活WEB小説を作家の内藤みかさんが綴ります。

これまでの内容は、記事下のリンクへ。

 

■カフェ「恋の近道」へ

 

私は会社帰りにカフェ「恋の近道」に立ち寄った。
白い木目のテーブルに座り、飾られているリースやレースを眺めるだけで、ほっとする、はずだった。いつもならこのカフェを訪れるだけで、癒されていたはずなのに。

今日の私は、イライラが治まらなかった。
みちるさんは私を見るなり「顔色が悪いわね」と言った。
「今日は、生理痛があって」
そう答えながら、少しだけ嬉しくなる。

毎週のようにここに通っているので、みちるさんは私の顔を覚えてくれている。そして、いつもより元気がないのをすぐに察してくれる。どこかのカフェの常連になるなんてことは初めてだったけれど、こんな風に私のことを見ていてくれる人がいるのは、くすぐったい気持ちだった。

みちるさんが今日出してくれたのは、ラズベリーリーフティーというものだった。
「子宮を強くすると言われていて、ヨーロッパでは妊婦さんが安産のために飲んでいるお茶なのよ。生理痛にも効果があるというから飲んでみて」

 

■元彼の新婚旅行の話を聞いて

 

ひと口含むと、ほのかな甘さと、緑茶のような渋みがすっきりと重なっているのがわかり、思わず「おいしい!」と口走ってしまった。毎日何杯でも飲めそうだった。
「おいしいと感じたのは、きっとこのお茶をあなたが必要としているからだと思うわ」
みちるさんは微笑んだ。

みちるさんはハーブやアロマのことを色々知っていて、その人に丁度いいものを勧めてくれる。すごくありがたいけれど、でも、このお茶を飲んだくらいでは、今日の私のイライラは止まりそうになかった。

「元彼が、今日、会社で新婚旅行の話をしていて。聞きたくないのに耳に入ってきて、すごくつらくて」
妊娠しているから、体調が安定したら海外に行くつもりだと言っていた。
バリ島に行って、ゆっくりと過ごすつもりだ、などと、楽しそうに語っていた彼。

聞こえないふりをしてPC画面に見入っていたけれど、つらい現実に、何もかも放り出したくなった。本当なら、彼と結婚して、新婚旅行に行くのは、私のはずだったのに……。

 

■結婚して、会社を辞めたい!

 

「もう、会社を辞めたいんです。結婚して退職したい。だから一刻も早く、結婚相手を探したいんです」
私はみちるさんに訴えた。

前から「早く結婚したい」と言っているのに、彼女は悠長なことばかり言ってくる。
友達作りのSNSでいろんな人をチェックしてみろとか、好みじゃない男の人をウォッチしてみろとか……。
あまりにも回り道すぎると感じてしまう。

「もう、お見合いしてしまおうかな」
私がそうつぶやくと、みちるさんは困ったような顔をした。
「それも一つの方法だと思うけれど、今のあなたにはあまり勧められないわね」
「どうしてですか?」
「だって、あなたは誰でもいいのでしょう?」

私は頷いた。
このつらい状況から救い出してくれるのなら、もう、誰でも構わない。
私のことを助けてくれる人なら、誰だっていい。
でもみちるさんはこう言った。
「誰でもいいって言ってる人ほど、全然決まらないのよね」

 

【Chapter5】第18話に続く

連載 幸せになれる恋の近道

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ライタープロフィール

内藤 みか

内藤みか

ないとう みか

作家/脚本家/イケメン評論家。山梨県出身。
『イケメンと恋ができる38のルール』(ベストセラーズ)、『年下オトコ×年上オンナ』(ゴマブックス)など著書80冊以上。
ラジオドラマ脚本『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)で文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。
舞台脚本『男おいらん』はマンガ化や小説化も。イケメン電子写真集『Japanese Hot Guys』ではカメラも。
「内藤みかのイケメンブログ」

http://ameblo.jp/micanaitoh/

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